仕事を楽しいと思えるときも
土曜日, 8月 12th, 2017
介護業界を取り巻く環境は決して安楽なものではない。
高齢化がますます進行すると見込まれる日本社会にあって、介護に対する需要がどんどん高まっている一方で、その担い手がおらず、需要と供給のバランスが大きく崩れてしまっている。
その結果、職員一人にかかる負担も増大し、また折からの給与の低さも相まって、離職率の高くなってしまっているのだ。
その結果、激務だというイメージがほとんど定着してしまっているかもしれない。
しかし一方で、仕事 楽しいと思える瞬間も決してないわけではない。
たとえば、利用者の笑顔を見ることができた時だ。
食事やトイレなど、さまざまな介助を通じて、利用者と信頼関係を築くことができると、笑顔をよく向けてくれるようになったり、感謝の言葉をかけてくれるようになったりする。
そういうときは、仕事に対してやりがいを覚えることができるものだし、自分のしたことで人を笑顔にできるという点に楽しさを感じることができる。
また、高齢者の方と接すること自体が、自己成長できるきっかけになることもある。
核家族化が進んだこともあって、お年寄りと接する機会自体が減っている現代日本に合って、介護の現場では常にお年寄りとコミュニケーションをとることになる。
そこから今まで聞いたことがないような実のある話を聞くことができたり、また高齢ということ自体に対する理解を富ましてくれたりもする。
新しい発見をすることもあり、そこに楽しさを見出すことがあるのだ。
どうせ長時間を費やすのだから、仕事を楽しむ方法を編み出した方が介護の現場も明るくなるのではないか。